「男はつらいよ」45周年記念 私と寅さん

寅さんと『赤とんぼ』

喜多興三さま (60代~ ) 関東 在住

“フーテンの寅さん”渥美清氏の別の顔、句集『赤とんぼ』を読んだ。俳号は「風天」。いやはや、びっくり感動。どの句も、市井の庶民の日常、季節の移り変わりを鋭くスパッと、しかも気取りなく詠まれている秀作である。その『赤とんぼ』より小生の気に入ったベスト10句をご紹介。
『うつり香の ひみつ知ってる 春の闇』
『げじげじにもある うぬぼれ 生きること』
『そのはねで あの空飛んだか 置物の鷹』
『ひばり 突き刺さるように 麦のなか』
『やや寒く 田端の駅の 操車場』
*小生ご幼少のみぎり(3~4歳の頃か)、田端(日暮里?)駅で乗換の電車を待っていると、SL機関車の汽笛が轟音を発したので、あわてて父の股に逃げ込んだことを覚えている。
『夜光虫 夜釣りの客の 軍歌かな』
『赤とんぼ じっとしたまま 明日どうする』
『花びらの 出て又入る 鯉の口』
『羽虫飛ぶ 葡萄のさだめ 客の果て』
『朝寝して 寝返りうてば 昼寝かな』
『少年の日に帰りたき 初蛍』
『髪洗う わきの下や 月明り』
『花道に 降る春雨や 音もなく』*晩年の句、結局、13句となってしまいました。


  • 文化放送 新・みんなの寅さん
  • 寅さんのことば
  • 寅さんのことば 風の向くまま気の向くまま 佐藤利明
  • 寅さんのことば 男はつらいよ寅次郎音楽旅