「男はつらいよ」45周年記念 私と寅さん

寅さんもう一度

松本真(さま (50代~ ) 北海道、東北 在住

私の場合、27作目「浪花の恋の寅次郎」、32作目「口笛を吹く寅次郎」、そして34作目以降の全作品を劇場で見ました。またレンタルビデオで、残りの全作品を見ています。真っ先に思い浮かぶのは、35作目「寅次郎恋愛塾」です。実際あんな手順で、デートがうまくゆくものかと、当時も劇場で見ていました。最後の、山中でリフトに乗って、平田満をみんなで探しだす場面では、まさに涙と笑いが一緒に来ました。なきながら笑い、笑いながら涙でした。「若菜ちゃんが、お前のこと愛しているってよ」の寅さんのセリフに、恥ずかしそうにする若菜が素敵でした。
48作目「寅次郎紅の花」では、泉ちゃんと満男君が、海辺でやりとりする場面が好きです。満男君に甘いセリフを期待する泉ちゃんが、非常に可愛らしいです。
寅さん映画が終わって、約20年経ちますが、ものの考えかたもかわっていくようです。以前は、「そこが渡世人のつらいところよ」のセリフとともに、マドンナをすっぱり諦め、旅に出る寅さんに共感したこともあるが、今は、リリーさんの言うように、「若い時の恋はぶざまでも格好悪くてもいいじゃないか」の考え方が正しいと思います。一生に一度の人生ですから、おおいに恥をかくべきだと思います。
さわやかで、ベストカップルだなと思うのは、40作目「寅次郎サラダ記念日」の三田寛子と、尾美としのりコンビです。あんな交際もいいですね。笑ってしまったのは、37作目「幸福の青い鳥」での長渕剛の「若いときは天才だと騒がれたが、看板屋で仕事しているうちに、描く絵がだんだん看板みたいになってきた」のセリフです。31作目「旅と女と寅次郎」で、寅が、「海、ゆかばー」と歌いだすのも笑えます。38作目知床慕情では、すまけいのセリフ「りん子ちゃん、もうどこにも行くな」が、じんときます。別に悲しい場面ではないのだが、ふっと目がしらが熱くなりました。また、31作目「旅と女と寅次郎」もせつないです。けっきょくスターのはるみちゃんと庶民の寅との間には、越えられない壁があるようです。
ストーリーがわかっていても、何回も見たい映画が名画だと思います。今では半年先、あるいは1年先の寅さんを待っていたころが懐かしいです。


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