「男はつらいよ」45周年記念 私と寅さん

わたしと寅さん

野口 和幸さま (40代~ ) 関東 在住

初めて「男はつらいよ」を観たのは中学生の時、学校の体育館での上映でした。今想えば、山田洋次監督ファンの先生がいたのでしょう。「幸福の黄色いハンカチ」も体育館で観ましたから。
当時、寅さんの夢のシーンからコントの様なオープニング、大笑いさせた後に、ホロリと泣かせる仕立てにグイグイ引き込まれ、大好きになったのです。
埼玉から信州の大学に進学し、土地柄、藤村の文学にはまった私は小諸の城跡にもよく足を運んでいましたので、「寅次郎サラダ記念日」は青春の1ぺージ。寅さんと共に過ごしたかの様な思い入れのある作品です。
そして今では、子どもも成人し、黄昏の時間に始まるBS放送で「男はつらいよ」を観ながら、笑って泣いています。好きな映画は沢山ありますが、私の人生と共にエンターテイメントであり続けてくれている作品、それが「男はつらいよ」です。そしてこれからも寅さんは心の師なのです!


寅さんの夢枕

杉本明絵さま (30代~ ) 関東 在住

さくらとおさななじみ、のお千代坊が離婚して、柴又に帰って来て、美容室をやって生計を立てていた所にとらさんが旅から里帰り。自分のお部屋が貸されていて、一悶着の所にお千代坊が現れ、一旦落着。お部屋を借りている大学の教授がお千代坊に惚れていることを感じ、教授をからかったり、いじめたりで、やんちゃな寅さんが満開です。この作品では寅さんはモテキャラでお千代坊にもプロポーズされます、がやはりいざとなると、寅さんは腰をぬかし、せっかくの愛の告白を自ら逃げてしまう。

この作品では寅さんとさくらの子供の時のお話と柴又の皆様といっぱい、長く触れられるので大好きです。


妹と寅さん

雅さま (50代~ ) 関東 在住

昨年、私と6歳年が離れた妹が病気で他界しました。
生前寅さんが大好きだった妹は、自宅で亡くなる直前まで寅さんの映画を観ていたそうです。
今年に入り、今まで一作品も寅さん映画を観た事の無かった私の長女が、たまたまテレビで放送されていたのを観てハマり、もっと観たいと言うので、妹の家から全話分のディスクを借りてきました。
寅さんを観る事は妹の供養にもなると思い、時間を作っては家族で観ています。
私達が寅さんを観ている時は、妹もこっちの世界に降りてきて一緒に観てるのかもねなんて話しながら、それじゃぁ、あっちとこっちの世界を行き来するフーテンの○○(妹の名前)じゃないかと笑ったり…。
寅さんのお陰で妹の事を楽しく思い出す事が出来ます。

私達にとって寅さんは特別な存在です…。


昭和は懐が深かったなあ!

西山ヒロさま (50代~ ) 関東 在住

最近、テレビで「男はつらいよ」のシリーズを放映していたので、何気なく観ていて、急に寅さんの大ファンになりました。
実は、若い頃には寅さんのシリーズがどうして人気なのか理解できませんでした。正直に言うと、興味がありませんでした。
ところが、自分が五十代になり、平成の世も四半世紀過ぎて、この映画を観た時に、昭和という時代の良さがしみじみと懐かしくなったのです。
寅さん本人の温かさ、純粋さ、一途さがなんともいえず、微笑ましいだけでなく、そんな彼を見守っている団子屋とらやの叔父夫婦、妹さくらちゃんと夫、和尚さんなど、人々の気持ちのあったかさ、情け深さが、しみじみと胸を打ちます。
当時のアイドルだったヒロインも、それぞれの魅力が活かされていますが、一番すてきなのは、やっぱり、浅丘ルリ子さんです。
美貌なのに無頼な感じ、悲しい身の上を背中にまとっているけれど、人にはカラリと明るく振る舞う、けなげさが何ともいえず、魅力的です。
私は、今は再婚していて幸せですが、以前、離婚した後、実家には弟夫婦がいて、帰りたくてもなかなか帰れず、寂しい思いをしたことがありました。
もちろん、帰れば、みんな温かくもてなしてくれますし、何日でも泊まっていけと言ってくれます。しかし、もう、そこに私が居座るべきではない、ということが分かるのです。
そんな経験をしましたから、寅さんの気持ちがよく分かります。
とらやの二階には、ちゃんと寅さんが帰ってこようと思えば帰ってこられる部屋がある。けれども、寅さんは、そこに居座ることはないのです。
分かっているんですね。寅さんが旅に出ると言えば、みんなが寂しくなるな、と嘆くのですが、そうすることが一番いいということも。
私は、寅さんが旅に出るシーンが一番好きです。
いつも失恋して、すぐに、鞄をかかえてとらやを後にする寅さんの、背中が泣いているのを、みんなが分かっていて、涙ながらに見送るシーン。
人それぞれに、自分の生活で精一杯ではあるんだけど、そこに、ほんの少し他人を思いやる人情がにじみ出ているのを、この映画はうまくすくいとって、見せてくれます。
だから、寅さんを見ると、さーて、また私も頑張ろう、という気持ちになります。
実家のみんなが、それぞれに忙殺されている中でも、私が帰省すると、温かく迎えてくれた、あの頃のことを思い出すからです。


寅(渥美 清)さんの映画と過ごした青春時代

関 利通(小山の寅)さま (60代~ ) 関東 在住

私がはじめて「男はつらいよ」の映画を知ったのは学生時代、巣鴨に下宿しており、オールナイトの映画でみてから寅さんが好きになり、松竹の「寅さんファンクラブ」にはいったり封切りの日に舞台挨拶をみるのが楽しみで、有楽町の映画館に行ったりしておりました。渥美清さんが亡くなって告別式を鎌倉シネマワールドでしたときにファンクラブの招待状で式場まで入場できたことは本当にうれしかったです。今でもその時の写真を大事に持っております。1周忌・3周忌・7回忌・17回忌と時は流れても渥美清(寅さん)映画の中やみんなの心の中に生きております。現在は退職して植木寅治郎(寅さんのこころを伝える会)でボランティアで頑張っております。つい最近も東北六魂祭で山形に行きました。

いまでも渥美さんはどこか旅をしているんだと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。


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